歴史とロマンにふれる旅
1日目
黒沢峠
所要時間:2時間
越後米沢街道・十三峠の一つの峠「黒沢峠」。
苔むした敷石が3600段延々と頂上へ向かって続くいにしえの歴史の道。
歴史の重みを漂わせる苔むした敷石道は、江戸時代1512年に敷かれたもので、
越後街道の一部で運用及び商業上大きな役割を果しました。
市野々までの2.7kmの間に3.600枚の敷石がほぼ完全な状態のままで残っており、
町の文化財に指定されています。
不動出生橋
2007年から横川ダム建設によって街道は湖底に沈みましたが、
ダムの水位が下がる夏季(6月中旬~9月下旬)の好天時はこの「不動出生(ふどういづるぎ)橋」を渡り「桜峠」側に越えることができます。
全長約60m・幅3.5mで、周辺にあった水没予定の橋を解体し再利用してつくられました。
上記以外の時期は不動出生橋は湖底に沈んでいるため渡ることができませんが、取付道路(車可)を利用し対岸に渡ることができます。
イチョウ広場
所要時間:1時間
横川ダムのほとりにある広場。町指定文化財の大イチョウの木や、イチョウの形をしたイチョウ池などがあります。
この”大イチョウ”は飛泉寺の庭前に植えられていたものであり、時代は飛泉寺開山の頃(応永34年、1427年)まで遡り、樹齢数百年に及ぶと言われています。
横川ダムの貯水池内に生育していたことから伐採補償の対象となりましたが、地域住民からの強い要望と文化財保護の観点から伐採ではなく非浸水域へ移植され、保護されることとなりました。
移植された大イチョウは、その後しっかりとこの地に根付き、ダム湖と一体となって四季折々に優美な姿を楽しませてくれます。
貯水位の下がる夏場には、イチョウが移植前に成育していた場所に設けたモニュメントが姿を現し、大イチョウ移植の軌跡をたどることができます。
水源の郷ほたる
所要時間:1時間
そばを中心としたメニューを提供しています。地元産のそば粉と山菜を使った手打ちそばが魅力です!
水源(みず)の郷交流館には『御食事処 ほたる』のほか、地域農業の活性化を支援するための担い手育成支援室をはじめ、多目的交流室、案内情報発信室が整備されています。
電興社寮
所要時間:1時間
東京タワーを手がけた、内藤多仲設計のレトロモダン建物。
大宮神社
所要時間:1時間
和銅5年(712年)遠江の国周知郡から勧請した神社です。
大宮神社は大巳貴命を、子易(こやす)神社は国常立尊、高皇霊尊、神皇産霊尊及び木花咲姫命を祀っています。
安産、子授かり、子育ての神として有名です。
6月にはお田植祭(五穀豊穣を祈る神事)、大祓夏越まつり(茅輪くぐり神事)が行われます。
2日目
古田歌舞伎伝承館
所要時間:1時間
荒川の支流金目川右岸に位置する古田地区。ここは、JR小国駅の北東8km程のところにあり、「小国八景」※にも詠まれた自然豊かな集落である。
古くからこの地に伝わる「古田歌舞伎」は、平成4年3月31日民俗芸能第3号として町の文化財に指定された。その後、地元には、古田歌舞伎・古川一座の拠点となる「古田歌舞伎伝承館」も設置され、そこでは、技能の伝承はもとより、関係資料や諸道具類の保存も行われている。古田歌舞伎の上演は、近年では毎年10月末頃に行われ、出し物は寿式三番叟、白波五人男、一の谷嫩軍記、絵本太閤記、傾城阿波の鳴戸など多数数える。
当歌舞伎の発祥に関する明確な資料は無く、いつの頃か不明であるが、口碑や浄瑠璃本などから推定して幕末頃(嘉永・安政)とみられている。伝播、中断、再興と、紆余曲折の歴史を重ねて来た古田歌舞伎。この歴史を調べ、自らも台本を書き再興に取り組んだ地元の郷土研究家故安部藤雄氏は、昭和42年3月、『古田郷土史資料巻2・古田芸能抄』を著した。